殆どの学校が2月5日までに入試を終えますが、今年も各学校・各受験生一人一人に様々なドラマがありましたね。
(※一部2月6日以降も入試を行っている学校もあります)
とりわけ今年度は、2023年4月に開校する新設校・芝国際中学校・高等学校が大きな話題を呼びましたね。
茗荷谷界隈の受験生や保護者の間でも何かとホットな話題にのぼっていました。
茗荷谷周辺の受験生はどちらかと言えば伝統校や男女別学に興味がある傾向が強い様ですが、この芝国際中学については前評判も高く、マスコミ情報も多く、共学の新興校としては珍しく大勢の受験生や保護者の興味を惹きつけた様です。
進学塾からも情報が入手しやすいみたいですね。
うちは茗荷谷界隈ではマイノリティなド庶民で海外駐在等には縁がない家庭なのですが、芝国際中学校の噂は興味津々でした。
(息子に留学ぐらいはさせたいなぁと考えている程度です)
芝国際中学のデジタルパンフレットを眺めながら「タスマニア研修とかあるんだ!? いいなぁ。」なんてなんてかなり惹かれましたね。
芝国際中学の名前を聞く度、私の頭の中でタスマニアンデビルが大自然の中走り回ります(笑)
芝国際中学校・高等学校は港区に在ります。
最寄り駅は取り地下鉄の三田駅になりますね。
茗荷谷からは三田駅までどう頑張っても乗り換えがあるのが難点ですが、護国寺から有楽町線で日比谷まで行って、三田線に乗り換えると意外と近かったりします。
スポンサーリンク
さて、この芝国際中学校ですが、第一期生入試ではいろいろとトラブルもあった様ですね。
茗荷谷周辺の奥様方の間でも結構話題になってました。
新設校ですので予期せぬトラブルも起こりうる事も想定出来るのですが、今回はいろいろトラブルが重なってしまい、ネット上でもちょっとした炎上騒ぎになってしまった様です。
トラブルの原因その①
・想定よりも大幅に少なすぎる合格者数
まずは、今年度の合格者数を見てみましょう。
写真は2月2日発表時点での数値ですが、これちょっと厳しくないですか?

特に2月1日午前の出願者数に対しての合格者数。
2類は受験者数207名中合格者7名!
1類は受験者数86名中合格者21名!
そして国際生COREクラス入試では、なんと受験者数44名に対して前代未聞の合格者ゼロ\(◎o◎)/!
合格者ゼロってなかなか聞きませんからちょっとビックリです。
基準に達する受験生が一人もいなかったのなら仕方がないですが、でもゼロはさすがに…。
この後2月3日以降の入試回についても合格者をかなり絞った模様です。
現時点では全入試回の合格者数が出揃っていませんが、後半は合格基準を多少緩めるのでしょうかね?
辞退者が多い場合、定員を満たすのだろうかと他人事ながら気になってしまいます。
確かに前評判を聞くと相当魅力的な学校ですので、辞退者が少ないと見越したのでしょうか?
それとも既に終了している帰国性入試で想定以上の生徒の確保が出来たのでしょうかね。
説明会では「合格者を多めにとる」というお話だったらしく、「話が違う!」と憤っておられる保護者の方も多いそうです。
気持ちはわかります。これどう見ても「多く」はないですよね⁉
偏差値を見る限りどこの偏差値表でも40台予想ですので、安全校にと考えていたご家庭も多く居ると思われます。
これだけ大量の不合格者が出るとは想像しにくいかと思います。
どんなに優秀な受験生だったとしても、この受検者数に対する合格者数の割合では少なくとも「安全」校にはなり得ないですね。
トラブルの原因その②
・合格発表予定時刻の遅延
初日2月1日入試回ですが、当日の23時に合格発表予定のはずが大幅に遅れて日を跨いだ深夜2時にやっと発表になった様です。
これは困った受験生も多かったのではないでしょうか。
単に合格発表が待ちきれない!もう眠いから早く寝たい!というだけの話ではありませんからね。
この合否の結果を参考に、他の学校への出願を検討している受験生も多いかと思います。
特に翌日の入試の出願締め切りギリギリまで、どこを受けようか最後の最後まで考えている受験生もいる事でしょう。
どこを受験するかの最終決定は、正にこの芝国際中学校の合否の結果によって委ねられている受験生もいるのです。
締切が一時間後の2月2日の0時に設定されている学校も多いかと思います。
合格だろうが不合格だろうが、素早く気持ちを切り替えて1時間以内に出願しなければならない受験生も沢山いたでしょう。
でも、発表が日を跨ぐほど遅れたら出願に間に合わないじゃん!!!
やむなくダブル出願せざるを得なかった受験生もいた事かと思います。
芝国際の合否の結果さえ事前にわかっていたならば迷わず1校に出願できたのに…。
ほんの数時間の差で受けない方の受験料が金ドブになってしまうとは、ちょっと勿体ないですよね。
それに何より受験生は、明日に備えて早く寝なければなりません。
ですがこれでは結果が気になって眠れなかった受験生もいた事でしょう。
ぐっすり眠れた受験生も当日の朝に合否を知らされ本日の受験校を知らされるという、何ともシュールな現象も起こってしまいます。
勿論、本人に結果は伝えないという手もありますが、受験生側としては気になっちゃいますよね。
この件について芝国際中学校は謝罪文をホームページに掲載していますが、なんだかスッキリしないのは私だけでしょうか。
トラブルの原因その③
・入試問題に出題ミス
2月2日午後入試の算数の問題で、不備があった様です。
これについても芝国際中学校側はホームページのトップページで謝罪文を掲載しています。
まぁこれは、他の学校でも起こり得る事ではありますが…。
トラブルの原因その④
・合格者とこれから受験する受験生の集合場所が同時間帯隣同士
これはちょっと学校側の配慮が足りない気がします。
伝統校だとこんな事は殆どあり得ないかと思います。
これから受験する受験生側の心境は勿論ですが、既に合格を貰っている児童にとっても複雑だろうなぁと思います。
絶対に一緒にしちゃいけない組み合わせですよね。
本来なら晴れやかなはずの合格組も手放しで喜べませんし、これから受験する側からの視線も気になってしまう事でしょう。
スポンサーリンク
新設校はこのように予期せぬトラブルが起こりやすいというリスクがあります。
前例も当然ありませんから、こればっかりは仕方ない様な気もしますね。
芝国際中学校もまだ慣れない事だらけだった事でしょうし、不手際や予期せぬトラブルが次々起こってしまい、ちょっと気の毒な気もします。
ですがこれらのリスクは事前に想定の上、新しい学校にチャレンジしてみるのは決して悪い選択ではないと思います。
新興校には未知数のパワーがあり、今までの学校にはなかった魅力をいっぱい詰め込んだプランを打ち出して、私立中学校界隈に革命を起こそうとする取り組みが積極的に行われています。
新興校は古臭い慣習に囚われる事なく、未来を見据えた壮大な教育計画を掲げていて、何というかキラキラ輝いているイメージがあるんですよね。
(まぁ、校舎が新しくて綺麗だからという理由もありますが)
芝国際中学校は来年度はさすがに今回の入試トラブルのような事も改善されると思いますので、評判も下降せず人気も上昇するかと思います。
伸びしろの大きな、まだまだこれから期待できる学校だと思います。
芝国際中学校だけではなく、ここ数年に次々新設される国際系の私立中学校も、年々人気を呼び偏差値も上昇している傾向にあります。
特に女子校をリニューアルして国際化・共学化した学校がここ数年で一気に増えました。
渋谷教育学園渋谷、広尾学園中学校、三田国際中学校、開智日本橋学園中学校、広尾小石川学園中学校、千代田国際中学校、サレジアン国際学園中学校、サレジアン国際学園世田谷中学校…次々と国際系の私立共学中学の新設ラッシュが続いています。
数年後にはこれらの国際系私立も進学実績を出しますので、そこからが学校としての真価が問われるかと思います。
渋谷教育学園や広尾学園は既に実績があり、毎年難関大学や海外大学に大勢の合格者を出していますね。
将来の日本と未来のグローバル社会を見据えて国際系の学校が次々と誕生する。これも時代の流れです。
国際系の学校にはそれだけの需要がありますし、受験生や保護者の注目を惹きつける魅力もあります。
国内大学を目指す場合でも、英語はどの学部でも重要な入試科目になりますので、英語に特化した学校という意味でも選択肢に入れるご家庭も年々多くなってきているかと思います。
英検利用方式の入試を行う大学も随分増えましたからね。
伝統校を選ぶ家庭とはまた違った視点で、これらの国際系中学を視野に入れるご家庭が年々増えてきている様です。
それぞれの家庭環境に合った受験校選びをしていく中で、グローバルな未来的志向を重視した受験生もこれからどんどん増えていきそうですね。
伝統校がいいか、新興グローバル系に期待をかけるか。
各家庭、受験生一人一人それぞれ好みも違いますが、じっくり検討して受験生本人に合った学校を慎重に選んでいきたいところですね。
にほんブログ村

東京都ランキング

にほんブログ村