茗荷谷という地名の由来

東京メトロ地下鉄丸ノ内線・茗荷谷駅。

丸ノ内線沿線の駅の中ではちょっと地味で目立たないけれど。
東京都区外の方からすると、もしかすると知らない方も多い駅名なのかもしれないけれど。


池袋・新大塚と後楽園という、全国的にもメジャーな駅に挟まれた、一応、そこそこ名の知れた駅です。

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じゃあ、茗荷谷町という町があるんですね?

と思うでしょ?


実は現在、そんな名前の町はありません

ないんですよ、実は^^;)


茗荷谷という地名は、現在は東京メトロ地下鉄丸ノ内線の茗荷谷駅という駅名でしか使用されていないようです。
ですので「茗荷谷周辺」というのは、主に茗荷谷駅周辺の事を指しています。

住所表記で言うと、小日向、小石川、大塚、音羽、千石ぐらいまでですかね。
もうちょっと広く考えると、白山や春日あたりも入るかな?
最寄り駅が茗荷谷駅かそうでないかで考えると含めて良いのかどうか微妙ですが、特に明確には定められていないようです。


茗荷谷という地名ですが、江戸時代に茗荷畑が多かった事から来ているらしいです。
茗荷谷とは小石川台地と小日向台地の間の浅い谷の事を指しており、この「茗荷谷」が地名の由来になったとか。

今はこの地で茗荷作ってないんだろうなぁと思ったら、拓殖大学の文京キャンパス脇の畑で栽培されていらしい。


拓殖大学の正面玄関。

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拓殖大学の前の坂道が茗荷坂と呼ばれており、茗荷谷とは具体的にはこの一角を示すものらしいです。

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茗荷谷で細々と栽培されている茗荷、もっと大規模に栽培・生産したら、ふるさと納税用の返礼品にするとか、もっと文京区の活性化に繋がるんじゃないだろうかなんて思ってみたり。。。

都心に位置し、周囲はビルばっかりの茗荷谷にだって、名産品・特産物ぐらいほしいところですね。



正式には、この辺りの一角が「茗荷谷」という事ですね。



という訳で、現在は茗荷谷という町名として残っていませんが、その名残りはあちこちで見られます。

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小日向の住宅街の片隅には、こんな建て看板や、旧町名が残った町会名などが見られます。

茗荷谷という名前が駅にしか使われてない事に淋しさを感じましたので、「茗荷谷町」という名前を見かけてホッとしました^^
その名残に思いがけずふと出会うのって、謎がちょっとだけ解けたみたいで嬉しいですね。

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