文京区との区界ギリギリに位置する台東区の旧岩崎邸庭園

回りくどいタイトルつけてしまった(;^_^A

このブログ、茗荷谷を中心に文京区の見どころ紹介をメインに書いてるのですが、旧岩崎邸庭園は台東区なのですね(;^_^A
位置的に文京区だとずっと思っていました。

地図で見てみるとわかるけれど、旧岩崎邸庭園の敷地は北と南と西の三方が文京区との区界線に逆コの字に囲まれてるのですよ。
台東区池之端地区は入り組んでいて、湯島、弥生、根津などの街との境界線が凸凹しています。

なぜか旧岩崎邸庭園の敷地だけが文京区側に出っ張っている感じです。
北は東大、南は湯島天神といった立地なのですが、何故に旧岩崎邸庭園だけが台東区なのでしょうね?

後になって気づいたが、まっ、いいか。

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旧岩崎邸庭園は、あの三菱財閥を創生した岩崎彌太郎氏のご長男、三菱第三代社長の岩崎久彌氏の本邸として明治29年に建てられた大邸宅です。
戦後はGHQに接収されましたが、日本に返還され、その後現在は重要文化財に指定されています。

生涯日本を愛した建築家・芸術家として名高いイギリスの建築家、ジョサイア・コンドル氏による設計です。
イギリス・ルネサンス様式とイスラム風モチーフが取り入れられたモダンなデザインが要所に組み込まれています。

内部の壁紙や刻みの入った柱など、趣向を凝らしたデザインがあちこちに施されています。
金唐革紙を贅沢に使用した壁面は豪華絢爛。
明治当時の上流家庭の暮らしが垣間見える様でした。
いい目の保養になります。


余談ですが、旧三菱財閥系は文京区の巣鴨辺りの土地に強いのですよね。
(なので邸宅の方も文京区だとずっと思っていました)
巣鴨の辺りには三菱養和会関連の施設や、三菱系企業の社宅など、ところどころにスリーダイヤな建物が点在しています。

巣鴨周辺の奥様は「うちの主人は三菱ざますの、オホホホホ・・・。」とあからさまな方もいますが(…いや、ザマスは大袈裟ですが)
「うちの子は養和会のスポーツ教室に通ってるザマスのよ。オホホホホ・・・。」
なんてさりげなく会話にスリーダイヤを匂わせたりします。(これは結構マジでよくあります)
巣鴨の奥様方は、茗荷谷周辺の奥様とはまたちょっと違ったマウントの取り方です。

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旧岩崎邸庭園の敷地内は、思ったよりこじんまりとした印象です。
敷地自体は建てられた当初の三分の一の面積に減っており、現存するのは洋館・和館大広間・撞球(ビリヤード)場の3つです。

特にこの撞球場ですが、個人的にすごーく興味があります。
私も下手ながらも少々ビリヤードを嗜むので、ビリヤード室のある邸宅なんて超憧れちゃいますね°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

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洋館のこの階段を降りると地下道があり、離れに在る撞球室に繋がっているとの事。
秘密の隠し通路ですね。(いや、隠してないか)地下道なんてなんだかワクワクします(´∀`*)
さすが岩崎家。かつて三大財閥のダークホースとして台頭していただけの事はあります。
(※現在は地下道は立ち入り禁止です。撞球場には庭園から歩いて行けます)

明治時代の上流の男性にとって、撞球(ビリヤード)は嗜みだったそうです。
忙しい合間をぬって、上流仲間と共にこの専用撞球場でハスラーとしてプレイに興じていたことでしょう。
(でも何で上流「男性」の嗜みなんでしょうねぇ。明治的な男尊女卑の臭いもプンプンしてます)

ビリヤード台は現在置いてありません。昭和の頃には既に図書室として使われていた様です。

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文京区(やその周辺)には旧岩崎邸庭園以外にも、明治に建てられた大きな邸宅がまだまだ幾つも保存されています。
他の近隣の大邸宅についてもそのうち紹介していきますね。


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