先日の日銀(おそらく)による為替介入での一時的な円高も焼け石に水状態で、為替相場への5兆を超える資金投入がまるでなかったかの様な円の下落傾向が日々続いています。
先月にも行われた日銀の為替介入の時もあっという間に値を戻した経緯がありますので、おそらく今回も一時的な円高はドルの買い増しチャンスと捉える人も多いでしょうね。
FX取引を投機として考えている人たちにとってはタイミングさえ間違えなければ儲けやすい局面であるとも言えます。
(※発言に関する責任は一切取りませんm(_ _)m)
集団心理とは恐ろしいものです。
ましてやこれは世界規模での集団心理が働いていると言えるのではないでしょうか。
そのうち円は150円台がデフォルトどころか、近い将来に170円ぐらいにまで下落するのではないか、そんな気がしています。
何だか為替や株価の動きって、誰かの意志によって創られている気がしませんか?
勿論一個人の思惑ではなく、とてつもなく莫大な富を動かす雲の上の人達によるマネーゲーム。
我々一市民には想像もつかない様な上流世界があるのでしょうね。
何をもって上流と呼ぶのかは分かりませんが、適切な言葉が見つからないのでとりあえずこう表現しましたが。
為替や株の動きって、中学受験偏差値の変動にも似ている気がします。
スポンサーリンク
為替相場や株取引による価格変動は、所謂トレンドが今どこにあるのかを察知し、いち早く価値のある状態で有利な取引に持っていこうとする大勢の人達の思惑による変動であります。
これら「為替」や「株」を受験先の中学校に置き換えて考えてみると、いろいろと共通点が見つかり、なるほどと考えさせられてしまいます。
その時代に需要のあるものは何だろうか。
トレンドを探る事は中学受験界においても必須です。
受験候補にする中学を事前にリサーチしておくことは当たり前ですが、勿論受験生本人や保護者が何を求め何を望んでいるのかによって人気の中学校ランキングも変わってきます。
人気が上がれば必然的に偏差値も上昇し、入試における難易度も高くなってきます。
時期によっては新興校がトレンドだったり、伝統校ブームが来たり、国際系の学校に人気が集まったりと、トレンドはその年その時期それぞれ異なります。
極端な流行の転換期には、中学校の偏差値も急騰したり急下降したりします。
学校偏差値なんて本来そう簡単に上がったり下がったりはしないもののはずなのですが、最近はネット等で情報を瞬時に簡単に集められますので、人気の移り変わりも早く、ちょっとした情報の流出であっという間に学校偏差値の大逆転などという現象も起こります。
例えば、首都圏における私立御三家と言えば、男子校では開成中学校・麻布中学校・武蔵中学校、女子校は桜蔭中学校・女子学院中学校・雙葉中学校ですが、四谷大塚80%偏差値やSAPIX偏差値、日能研R4偏差値、首都圏模試偏差値、市進学院偏差値等を参照しても、これらの最難関と言われる学校よりも偏差値が上の中学校があったりします。
躍進が特に目立つのは新興の共学中学校ですね。
渋谷教育学園渋谷中学校や渋谷教育学園幕張中学校等は、その筆頭とも言えるべき地位を確立しています。
他には広尾学園中学校等、平成時代に改革があったり、新設校として躍進してきた中学校が多い印象です。
渋谷教育学園渋谷も広尾学園も、どちらも元は偏差値が低迷気味であった女子校でした。
ここ数十年の共学人気ブームのさきがけとも言える改革を試み、共学化に伴い新しいノウハウを取り入れ、実力で不動の地位を築き上げました。
その後、続々と女子校または男子校の共学化が起こり、いち早くトレンドに乗った私立中学は現在、高偏差値帯の常連校として名を連ねています。
渋谷教育学園系や広尾学園の他には三田国際学園中学校、広尾学園小石川中学校、都市大等々力中学校、開智日本橋学園中学校、青稜中学校、宝仙理数インター、かえつ有明中学校等は、特にここ数年の偏差値急上昇が注目されています。
株取引に例えると正に上昇トレンド株と言えますね。
これらの学校は特に国際系や英語教育に力を入れており、これからは「国際系」がトレンドであるという未来を見据えた流れに乗った成功と言えるでしょう。
令和になってからも次々と「共学化」「国際化」の波が広がっています。
新しいところでは2020年に開校した広尾学園小石川中学校の超高倍率・いきなりの高偏差値人気現象を皮切りに、2021年に千代田国際中学校、サレジアン国際学園中学校、そして更に2022年には芝国際中学校が開校し、国際系の中学が益々注目されていく流れを感じています。
これらの「国際系」「共学」は、株式や為替相場に例えるとまるでアメリカ株に代表されるGAFAの様な世界規模のトレンド業界と言えそうです。
対して伝統ある御三家の様な男子校・女子校は日経東証一部上場企業のようなものかな?
安定感と伝統で長年君臨してきた、日本経済を古くから支えてきた揺るぎない一流トップ企業と言えそうです。
御三家や準御三家・新御三家(※諸説あります)と呼ばれる伝統的中学は殆どが男子校または女子校ですものね。
また、伝統的な共学は有名大学附属等にも幾つかありますが、御三家を受験する人達とはまた層が違う感じです。
スポンサーリンク
現在における中学受験偏差値の急上昇・急降下現象は、これらのトレンドによる人気の移り変わりが大きいかと思います。
(他の理由としては勿論、私立学校と進学塾とのry…おっと誰か来たようだ)
どのような勢力がどれだけの力を持っているのか、ある程度の地位に上り詰めるにはどれだけの企業努力やアピール力(勿論マネーも)が必要であるのか、その辺りの事情なんかもしっかりリサーチした上で中学受験に挑みたいものです。
これらのトレンドが一過性の物なのか、はたまた長く続くのか、この辺りも見極める先見の目が必要ですね。
とは言え現状の共学人気・国際系人気は今後衰える事はないかと予想します。
年々の首都圏への人口流入出を見ても推測出来る通り、伝統的な男子校・女子校をブランドとして価値を見出す層が減っているであろう事は容易に予想が付きますから。
簡単に言えば地方出身者には伝統別学校のメリットがあまり実感しにくい、見出しにくいであろうといったところでしょうか。
過去の評判や当時の空気ばかりは、その場に居て経験しないと掴めませんからね。
別学を希望するご家庭はやはり裕福で、とりわけ代々続く関東在住者が多い印象です。
現在の日本経済の状況を見るにつれ、余裕のある家庭はどんどん減っていますので、別学の需要も今後更に減ってゆくのではないかなぁという気がします。
勿論、別学の需要は一定数必ずありますので絶滅するような事はあり得ないと思いますが、今後、別学需要が増えるという現象は起こりにくいのではないでしょうか。
四谷大塚80%偏差値・日能研R4偏差値・SAPIX偏差値・首都圏模試偏差値・市進学院偏差値…。
これらの表を数年前の物から並べて比較しながら、日本の現状や移り変わりをあれこれ推測しているといろいろと見えてくるものもあります。
これから円安が続くであろうと予測すると…。
為替相場を中学受験に置き換えると…。
今後の値動き…いや中学受験偏差値の上下値に注目です。
誤解のない様に書いておきますが、決してトレンドを目標にせよという事ではありません。
中学受験は本来、受験生である12歳の児童一人ひとりの個性に合った、6年間を幸せに過ごせ、かつその後の将来において良い経験となる環境となる学校を見つけ出し、目標に設定し挑むものだと思います。
偏差値なんて、本当はどうでも良かったりするのです。
別学であれ共学であれ、新興校であれ国際系であれ好みや適性は人それぞれです。
受験生本人が伸び伸びと自分らしく過ごせる中学校を選んで下さいね。

にほんブログ村
にほんブログ村

にほんブログ村

東京都ランキング