都立中高一貫校受検と併願出来そうな私立中学を真剣に考えてみる

※このブログはあくまでも「茗荷谷住民目線」のブログです。

平成17年(2007年)に台東区の都立白鷗高等学校が附属中学校を開校した事を皮切りに、東京都内で都立中高一貫校が続々と開校しました。

我が文京区でも翌年の平成18年(2008年)に、旧・都立小石川高等学校が中高一貫校を開校しました。
(小石川高等学校は平成23年に閉校)
日本最難関の都立公立中高一貫校・東京都立小石川中等教育学校の誕生です!

小石川高校時代から難関で知られていましたが、中高一貫化される事によって更に別カテゴリの難関として世間に認識されています。

※昨日書いた記事も合わせてどうぞ
http://www.northern70jp.tokyo/article/heigankou.html

都立・公立中高一貫校の登場により適性検査という新しい入試方式された事も受験界では話題になりました。
都立中高一貫校及び全国の公立中高一貫校では学力による入試選抜は認められていませんが、入学を希望する児童が学校の教育方針に適しているかどうかを見極める為の選抜を行います。

小学校時代の成績や内申点も考慮されますが、勿論ペーパーテストもあります。
このペーパーテストが「適性検査」と呼ばれる合科型の思考能力テストです。
実質的に入学試験に相当する適正判定の基準となります。

先日書いた記事でもお伝えしましたが、適性検査はなかなかの曲者です。
一応、建前としては「小学校で習う範囲」の問題しか出ない事になっています。
知識量は問われず、あくまでも思考力や文章力を見極めるテストです。

なーんだ、それなら小学校で習う範囲さえきちんとやっておけば楽勝♪
などと思っていたら大間違いです。
現役大学生でも簡単には解けないほどの難問が出題されます。

特に都立小石川中等教育学校の適性検査は難問揃いです。
合格者であっても、全問解けた児童はまずいないでしょう。

もしかすると人によっては東大受験よりも難しいと感じるかもしれません。
仮に暗記能力が抜群に優れていたとしても、小石川の難問はそれだけでは解けませんからね。

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都立小石川中等教育学校の合格を目指して、真っ直ぐ勉学に励む児童は茗荷谷周辺にも当然多いです。
毎年、かなり多くの児童が日本最難関の公立中高一貫校である小石川受検に挑みます。

茗荷谷周辺の小学生は優秀な児童が多く教育水準も高いですから、模試で全国一位だったとか塾の特待生に選ばれたとかの話はよく耳にします。茗荷谷周辺には将来有望な秀才が揃っています。

それでも割合的に言って6人に1人ぐらいしか受からないのが都立中高一貫校ですから、ここ茗荷谷周辺の小学校からも毎年大半の小石川受検生が玉砕していく様を毎年目の当たりにしています。
「えっ、あんなに優秀な子が?」と驚く事も例年の冬の風物詩です。

はっきり言って小石川をはじめ、都立中高一貫校に「確実に合格できる」児童なんて殆どいません。(ごく一部の天才除く)
都立中高一貫校に合格できる「可能性のある」児童が都立中高一貫校を受検した結果、進学先は併願した優秀な他の私立中学であるというパターンが圧倒的に多い印象です。

特に都立小石川中等教育学校に合格する児童は、御三家や準御三家等の優秀な名門校への合格切符を手にしている事が多いです。
また、小石川は惜しくも不合格であっても、これらの名門校に合格している事も珍しくありません。

都立小石川中等教育学校の併願校として茗荷谷周辺でよく耳にするのは、男子では武蔵中学や本郷中学、巣鴨中学あたりが多いですね。
つまり適性検査の勉強もしながら、四科目型の一般的な入学試験の勉強をしていた強者男子が多いという事です。
二科目型入試や一科目型入試(ほぼ算数一科目)の方が都立受検との併願対策はしやすいかもしれませんが、それらの特殊入試は一際偏差値が高かったりするので要注意です.
都立との併願の場合も四科目型をしっかり勉強しておくことをお奨めします。


茗荷谷周辺の女子が小石川を受検する場合、どちらかと言えば適性検査型の入試のある私立中学を併願する傾向が強いみたいです。
御三家等の難関私立と併願したという話は、この辺りではあまり聞きませんね。
私が知らないだけか秘密にされているだけかもしれませんが。

小石川以外の都立中高一貫校の併願としては男女ともに適性検査型を併願する児童が多いですが、女子の方が堅実な感じがします。
でも中には小石川だけを受検し、ダメだった場合は公立に行くと決めて受検に挑む児童もいます。
これは周辺の男子にも女子にもいますね。

ちなみにこの辺りの区立中学もかなり評判良いですので、公立回避という理由ではなく、都立中学が残念だった場合は自ら第二志望として、指定の学区内の区立中学や近隣の区立中学に進学する児童もかなりの数います。
(特に筑波大学附属やお茶の水女子大附属に隣接する文京区立音羽中学校は人気ですね。毎年抽選になります)


小石川が第一志望の場合は、上記の様な併願校を選択される方が多い様です。
では、小石川中等教育学校以外の都立中学が第一志望の場合、併願校としてはどこを選ぶと良いのでしょうか?
あくまでも茗荷谷界隈目線での検証ですが、周囲の意見や実態を元に独自にリサーチしてみました。

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都立中高一貫校と併願しやすい適性検査型入試を導入している私立中学の中でも、茗荷谷周辺から通いやすい私立中学を幾つか挙げてみます。
(※あくまでも茗荷谷在住者目線ですのでご了承下さい)

まず、この辺で都立中高一貫校の併願校としてよく耳にするのが郁文館中学校と駒込中学校です。
どちらも文京区に立地し、特に東京大学に近いエリアに在ります。

偏差値は首都圏模試(2022年10月版)で男女とも郁文館中学校が42、駒込中学校は50になっています。
(どちらも適性検査の偏差値です。別入試では偏差値は異なります)

郁文館夢学園・郁文館中学校・高等学校は2021年に新設されたiPクラスの評判が良く、偏差値も急上昇中です。
特にグローバル教育に力を入れており評判も良く、この先益々人気が出そうです。

また、仏教系の駒込中学校・高等学校も要注目の学校の一つです。
こちらもグローバル教育、IT教育に定評があり、昨年度は海外の大学に7名が合格しています。

どちらの学校も特待生制度がありますので、小石川を狙える様な偏差値帯の児童も特待を狙って、この偏差値帯クラスを受験する事も多い様です。
勉強するのに最適の環境と質の高い授業を提供していますので、都立中高一貫校の併願校として視野に入れるべきお奨めの2校です。


他の茗荷谷近隣の共学校では北区の桜丘中学校や台東区の上野学園中学校等の名前もよく耳にします。
適性検査型入試を導入している私立中学としてもよく名前が挙がります。
どちらもやはり特待制度のあるグローバルな共学校ですね。

ちなみに適性検査入試を導入している男子校は少ないですが、文京区には2校ありますね。
京華中学校聖学院中学校です。
どちらも茗荷谷周辺からは近く、かなり通いやすいかと思います。


都立志望の女子の場合、茗荷谷周辺からは文京学院女子中学校や豊島区の十文字中学校を併願する女子児童も多い印象です。
都立は共学しかありませんので併願校で女子校に拘る人は少ない様ですが、それでも茗荷谷周辺からはこの2校が人気ある感じですね。

京華女子中学校や板橋区の東京家政大学附属女子中学校、江東区の中村中学校等も検討される人もいますね。
江東区は茗荷谷周辺から遠い気もしますが、実は乗り換えも少なくルートも多く30分程度で行けるので意外と通いやすいのだそうです。


では最後に、適性検査型入試を導入している私立中学の中でも比較的難関と言われる上位校をいくつか紹介しますね。

倍率が高かったり募集人数が少なかったり、「適性検査」というカテゴリには含まれているものの実際には傾向が異なる入試問題が出題される要注意の「適性検査」入試を行っている学校もありますので、都立との併願の際には慎重に内容を検討してから選びたいところです。

茗荷谷周辺では特に東洋大学京北中学校と、巣鴨の淑徳巣鴨中学校が要注意ですね。

東洋大学京北中学校では一応「適性検査」カテゴリとして羅列されている入試もありますが、哲学的なアプローチが必要な特殊な入試になります。
募集人数もかなり限られている為、とんでもない倍率になります。
偏差値はあてにしない方が良さそうです。

東洋大学京北中学はここ数年で飛躍的に偏差値が上昇し、東洋大学の付属校という位置づけでありながらも実質上の難関進学校となりつつあります。
都立中高一貫校の併願校とするにはかなり危険です。
中には偏差値が抜かれた都立中高一貫校もあるくらい勢いがあります。
東洋大学京北中学校への進学を希望される場合は、四科目型入試の勉強をしてしっかり実力をつけ挑むのが良いかと思います。
第一志望に東洋大学京北中学校を選ぶ受験生も多いと思いますよ。

同様に淑徳巣鴨中学の場合も、ここ数年の人気と共に倍率上昇率が凄いです。
四科目入試同様、偏差値を信じるととんでもない目に遭います。
しっかりとした知識を身に着けた上で、更に併願校を用意した上での万全な対策が必要です。


「適性検査」と称していても、実際には都立入試とは内容が異なる問題が出題される学校は他にも沢山ありますよ。
千代田区の共立女子中学校や、品川区の品川女子学院中学校等、これらの女子校を希望上位に含める場合、適性検査メインの勉強では太刀打ちしづらいかと思います。
この辺りの偏差値帯は、適性検査型入試導入学校の中でもかなり上位の難関校と言えます。

茗荷谷近隣の跡見学園中学校もそうですが、適性検査のみの勉強で都立と併願するにはかなりハードルが高いかと思います。
跡見学園の場合、都立と併願するなら二科目受験の方が良いかもしれませんね。

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都立小石川以外の都立中高一貫校を第一志望にする場合、適性検査型入試のある学校の中でも中堅上位校の人気も高いですね。
適性検査型入試のある私立中学の中で、とりわけ偏差値が高く茗荷谷周辺から通いやすい私立中学では、中央区の開智日本橋学園中学校、墨田区の安田学園中学校あたりが人気です。

特に都立白鷗高等学校附属中学校や、都立両国高等学校附属中学校の併願先として開智日本橋と安田学園は人気が高い様です。
茗荷谷からは東のエリアになりますが、中央線や都営大江戸線に乗り換えれば意外とアクセスが良いのがこの地域です。

ですがこの2校も東洋大学京北中学校や淑徳巣鴨中学校同様、ここ数年で急激に人気が上昇した進学校ですので要注意です。
開智日本橋も安田学園も適性検査入試は2月1日に実施されており、第一志望として受験する児童も多い様です。(安田学園は複数回有)
首都圏模試偏差値(2022年10月版)ではどちらも62~63という高い数値を出しています。

開智日本橋中学校は適性検査枠が少なく、ここ数年は倍率が上昇し、四科目や二科目型入試同様にかなりの高偏差値難関校になっています。
IB(国際バカロレア)クラスがありますので、グローバル志向の強い未来性のある学校ですね。
開智日本橋学園中学校では適性検査型入試の他、二科目型入試や特待生入試、算数一科目入試もありますので、都立中高一貫校とは併願しやすい学校ではありますが、ここ近年の偏差値急上昇傾向には要注意です。
適性検査型入試は適性Ⅰ・Ⅱしかありませんので、適性Ⅲまである都立中高一貫校(小石川・白鷗・両国等)を受検する場合も要注意です。


安田学園中学校は墨田区の両国に在りますので、立地的に都立両国高等学校附属中学校を第一志望に掲げ、安田学園を実質上ほぼ第1.5志望として併願してくる受験生が多く、入試問題も都立両国の入試問題に近い傾向にあるそうですので併願しやすい様です。
都立両国高校附属中学校も小石川に次ぐ難関都立中高一貫校ですから、残念ながら惜しくも両国に不合格になった児童も強者揃いです。
これらの多くの優秀な児童が安田学園を進学先として選びますので優秀な生徒が集まりやすく、結果的に偏差値も倍率も年々上昇傾向にあり、大人気だそうです。
昨年度は東大生を3名排出する等の実績もあげていますので、難関進学校としてこれから益々人気が出てきそうですね。
次年度より先進コースのみの募集になるそうですので適性検査型の枠も広がるみたいではありますが、とにかく偏差値と倍率が高いですので、安田学園中学校も「滑り止め」とは考えず、全力で挑む必要がありそうです。


都立中学の併願校とするには要注意な高偏差値・高倍率の適性検査型入試導入私立学校は他にも沢山有りますが(宝仙理数インター東京都市大等々力等)茗荷谷から通うには少々遠いところが多いですので割愛させて頂きます。

あくまでも「茗荷谷住民目線のブログ」ですので( ̄ー ̄)



今回、都立受検の併願先としていろいろ調べてみましたが。併願校選びって思った以上に大変ですね。
偏差値や倍率、問題の傾向等も全て把握した上で対策を練らないと、思わぬ失敗を招いてしまいます。

そんな事にならない様、この記事が少しでも都立中高一貫校受検生のお役に立てれば幸いです。
あくまでも「茗荷谷住民目線のブログ」ですが…。(←しつこい)

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