この時期になると主な模試も終了し、中学受験生の現在の立ち位置が偏差値の推移によってかなり正確に分かってくる頃かと思います。
首都圏模試や四谷大塚の合不合判定テストなど資料もすっかり出そろい、それらのデータを元に現実的な志望校を決定する最終段階に入ってきます。
少々高望みかな?いやいやまだまだ行ける!今回のテストの成績は悪かったけれど本番前に持ち直してくれれば…。
なんて色々悩みながらここまで多少の期待値を上乗せしつつ希望を捨てなかった受験生と保護者の方々も、そろそろ現実と向き合います。
この時期には進学塾の先生や講師からも志望校についての具体的なアドバイスがされる頃ですね。
特に大手の有名塾に多いですが、この時期になると必要以上に弱気になり、今まで名前の出なかった持ち偏差値よりもやや低めの安全校を勧められるようになってきます。
受験生の士気を下げる事のない様、第一志望はそのまま変えずに、偏差値的にゆとりのあるところを併願校として幾つかお奨めされる感じが一般的ですね。
先に適正校や安全校で合格を取っておいて、安心して第一志望に挑めるように配慮してくれているのかと思います。
まぁ裏を深読みすると進学塾も商売ですからね。合格者数ノルマみたいなものがあったりするのではないですかね( ̄ー ̄)
少なくとも、どこにも合格できなかったなんて最悪の事態は塾側としても避けたいですからね。
不合格者を大量に排出する塾なんて噂が立ったら、塾の経営そのものが危うくなりますから、そこは塾も必死になります。
これが都立中高一貫校が第一志望の場合はまた違った勧められ方をしますね。
この時期になっても全く合格しそうにない受検生は、塾講師をはじめ分かる人には事前に判るそうです。
私立中学受験の場合は大逆転合格もよくありますが、都立受検の場合の下剋上はほぼないと考えて良いかと思います。
ですので、都立中高一貫校専門のコースを設けている塾では、確実に受かりそうな偏差値帯まで志望校レベルを下げた安全校の併願を勧め、全滅を全力で回避しようとしてくる塾と、元々大量に不合格者が出る事を見越して(倍率的に当たり前なのですが)中学生になってからも高校受験に合わせた対策を提案してくる塾と主に二通りあるらしいです( ̄ー ̄)
都立中高一貫校が第一志望の場合は、一般的には適性検査対策を中心に受検対策をしますので、どうしても通常の四科目受験用の勉強まで手が回りません。(ごく一部そうでない強者もいるらしいですが)
ですので、併願校は適性検査入試を導入している私立中学か、または普通の四科目や二科目入試を行っている私立中学の中でもかなり偏差値が低めのところをお奨めされる傾向にあります。
都立中高一貫校受検の併願校については、詳しくは過去の記事に書きましたので、合わせてご覧ください。
http://www.northern70jp.tokyo/article/heigansaki.html
そんな感じでこの時期は、少しずつ想定していた志望校よりもやや低めの偏差値の学校も真剣に検討し始める時期なのです。
12月の学校説明会は、どこも滑り込み参加という感じの保護者さんが多いですね。
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さて、今回はこの時期に視野に入れて検討して欲しい、お勧めの男子校を2校紹介しちゃいます。
特に御三家や準御三家、早慶GMARCH附属等しか考えてなかったハイレベル志向の保護者さんにお奨めです。
まずは文京区大塚に在る、日本大学豊山中学校の紹介です。

日本大学豊山中学校は、東京メトロ有楽町線護国寺駅から徒歩1分の超便利な場所にあります。
すぐお隣は護国寺の境内ですので緑も多く、都心の中でも落ち着いた風情のある環境抜群の立地です。
護国寺駅のすぐ前には大塚警察署護国寺前交番がありますので治安も良く、安心して通わせられます。
護国寺については過去に詳細記事を書きました。良かったらどうぞ☆
http://www.northern70jp.tokyo/article/gokokuji.html
http://www.northern70jp.tokyo/article/otowafuji.html
前身である旧制豊山中学の創立は明治時代ですので歴史は古く、由緒ある伝統校です。
昭和27年に日本大学の系列校となりました。
昭和41年には日本大学豊山女子高等学校が開校し、男子校としての豊山中学はそのままながらも男女別学になりました。
護国寺境内から見た日大豊山中学校・高等学校の校舎です。立派ですね。

ここの生徒さんは護国寺駅周辺でよく見かけますが、素朴で明るい印象ですね^^
交番が目の前にあるのが効いているのか、行儀よく真面目、ぱっと見たところワルが全然いないって感じです。
ここは日本大学の系列校ですので進学先は日大が多いですが、クラスはコース別に分かれており、日大進学を目指す進学コース、難関大学を目標とする特進コース、学生時代をスポーツにいそしみ、大学は推薦入学を目指すスポーツコースがあります。
御三家を目指しているような受験生のご家庭だと、日大の附属だと将来は日大にほぼ決まってしまうのでは?と躊躇される方もいらっしゃるかと思いますが、決してそんな事もありません。
日本大学に進学した生徒さんは2022年度は303名で圧倒的に多いですが、国公立大学や難関私立大学の合格者は22年度は103名です。
思った以上に選択肢は広い感じです。
良い環境の中で仲間と切磋琢磨しながら上を目指していける良い学校かと思います。
日大系列の学校は他にも沢山在りますが、それぞれ雰囲気は違いますからね。
この日大豊山中学校は日大の附属であるという事を抜きにして独立した学校として評価して見ても、様々な特徴や独特の雰囲気があり、是非志望校の一つとして検討してほしいお奨め校です。
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そしてもう一つの護国寺が最寄り駅の私立男子校・獨協中学校を紹介しちゃいます。

文京区関口に位置する獨協中学校は東京メトロ有楽町線護国寺駅から徒歩約10分。坂道を登った少々小高い場所に在ります。
すぐ目の前には東京カテドラル聖マリア大聖堂やホテル椿山荘が在り、観光施設や名所の揃った由緒あるエリアです。
この辺りは高級感が漂い、上品で落ち着いていて好きですね^^
先日も椿山荘に散歩に行ってきました。記事を書きましたので良かったらどうぞ。
http://www.northern70jp.tokyo/article/chinzanso.html
獨協中学校・高等学校は獨協大学系列の附属中学校になります。
獨協大学と言えば、医学部が有名ですよね。
特に獨協大学の医学部を目指している受験生や保護者さんは、こちらの獨協中学から検討されている方が多い印象ですね。
必然的にご家族がお医者様の家系だったりする事が多いですので、品の良いお坊ちゃまが志望するイメージが強いです。
実際、お坊ちゃま風の品の良さそうな生徒さんをよく見かけます。
グラウンドでよく野球部の練習が行われている光景を目にしますが、一般的な体育会系独特のあのガサツな雰囲気はあまりありませんね。
和気あいあいとスポーツを楽しんでいる印象です。
運動部をはじめ、こちらの生徒さんは穏やかな学生が多いとの事で、入学したら楽しく充実した6年間が過ごせそうな感じです。
進学実績もかなり良いですよ。
2022年度は国公立大学合格者が11名、早慶上理ICU29名です。
特に医学部合格実績だけでも22名というのは凄いです\(◎o◎)/!(そのうち獨協医科は7名)
医学部を目指すご家庭にとっては特に検討したい要注目の男子校ですね。
偏差値は今のところ、首都圏模試(11月版)で日大豊山が58、獨協が56です。(2月1日午前入試の場合)
ですが午後入試や2月2日入試では偏差値はグンと上がりどちらも60を超えてきます。
どちらが上という事もなく今のところ偏差値帯は同じ位です。
将来的にはどちらももっと上がってきそうな気がします。
日本大学豊山中学校と獨協中学校。
それぞれ特色は違い、好みが分かれるところかと思いますが、どちらも文京区茗荷谷住民の私が自信をもってお勧めできる素敵な私立中学校です。
第一志望校としては勿論、超難関校の併願校としても是非検討してみてはいかがでしょうか。

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